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ローズヒップとローズの効能について

ローズヒップとローズの効能について

夏のきつい日差しが和らいできたこの頃。
秋の風を感じながらくつろぐティータイムに、ビタミンCたっぷりのローズヒップティーで体を癒しませんか

ローズヒップについて

ローズヒップとは?


ローズヒップとはバラ科バラ族の植物の実です。
ハーブティーにして飲む他、ジャムや砂付けに加工されます。
全てのバラ科の実が上記のように用いられているわけではなく、主にワイルドローズ(野生種)イヌバラ(Rosa cania)ハマナス(Rosa rugosa)、アップルローズ(Rosa pomifera)が用いられます。

関連記事:これでよくわかる!ワイルドローズとオールドローズの分類

女性に嬉しい成分が含まれている実


ローズヒップは、ビタミンCやB、K、E、P、ペクチンなどが豊富に含まれています。
中でも特筆すべきはビタミンCの含有量。
「ビタミンCの爆弾」と呼ばれるローズヒップは、レモンの20倍ものビタミンCを含んでいると言われています。
ビタミンCには

  • 免疫機能を高める
  • コラーゲンの生成を促す
  • ストレスを軽減するホルモンの生成を促す

などの働きがあります。上記以外にもたくさんの効果があります。女性に嬉しい美肌、美容にも効果的です。

フラボノイド(ビタミンP)が、ビタミンCが熱により壊れるのを防ぐ働きをしてくれているので、ハーブティーにしても美味しく栄養分を摂取することができます。
ローズヒップにはカフェインが含まれていないので、カフェインが苦手な方、妊娠・授乳中の女性も安心して飲むことができます。

ハーブティーの淹れ方

ハーブティーの基本の淹れ

ドライ(乾燥した状態)のハーブティーの入れ方をご紹介します。
ドライでハーブティーをいれる場合、ティースプーン大さじ1杯を1人分の基本とします。
個人の味の好みに合わせて、分量を調節してください。
抽出時間を長くすると、苦味が出てきて風味を損なうことがあります。
濃い目に淹れたい時は、抽出時間を長くするのではなく、素材の量を増やします。
浸出時間は3分ほどですが、ローゼルやダンディライオンなど、がくや根を使うハーブは浸出時間を長めに取ります。

  • ポットとカップをあらかじめ温めておく。
  • 人数分のお湯(1人150?200cc)を注いで3分待つ

ローズヒップと相性のいいハーブ

ローズヒップティーには香りはほとんどなく、ほのかな酸味と甘みがあります。
ローズヒップと相性のいいハーブをみてみましょう。

ハイビスカス

ローズヒップと相性のいいハーブの一つに、ハイビスカスがあります。
ローズヒップティーと言えば、赤い色というイメージをおもちのかたもいらっしゃるかもしれませんが、あの色はブレンドされているハイビスカスによるものです。
ローズヒップティーを単体で淹れると、ほうじ茶のような薄い透き通った茶色になります。
アオイ科フヨウ属の植物で、ハイビスカスティーに用いられるものは、ローゼルと呼ばれるフヨウ属のものです。
ローズヒップ同様ハイビスカスも、ビタミンCを多く含みます。眼精疲労、食欲不振などの疲労回復を助けてくれる効果があります。
透き通った赤い色が綺麗なうえ、ビタミンが豊富なので、夏に飲むには嬉しい組み合わせですね。

ローズ

とてもいい香りのするハーブティーです。甘みもあるので、ローズヒップにブレンドすると酸味が緩和されてより美味しくいただけることでしょう。レッドやピンクなどの種類があります。
ハーブティーとして扱われるバラはRosa gallica種のバラは、アポテカリローズと呼ばれ、薬用を示すものです。
古代ローマ時代に現在のフランス一帯をガリアと呼んでいたことが由来で、「フレンチローズ」とも呼ばれます。
花弁にタンニンを含み、収れん性がある為、のどの炎症や消化器官の不調改善に効果があります。
また、ホルモン分泌を調整することから、月経障害や更年期障害に対する効果も期待できます。

レモンピール

レモンがビタミンC豊富な果実ということは皆さんご存知でしょう。
その他にも、殺菌、抗毒素作用があり、風邪や胃の感染症予防に使われます。
爽やかな香りと軽い苦味があり、通常ティーとしてはほかのハーブにブレンドして使います。
レモンは香りや酸味を添加するだけではなく、苦味や酸味をマイルドにする働きがあるのでローズヒップティーにブレンドされることが多いようです。

おわりに


1種類のハーブでも奥が深く、育て方、歴史、文化、ブレンド、暮らしに関する様々なことを学ぶことができます。
今回ご紹介したハーブ以外にも、好みのハーブを探したりブレンドを楽しんでみてください。
暮らしを楽しむヒントになれば幸いです。

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