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カラミンサの育て方?フラワーアレンジメントに使えるハーブ

カラミンサの育て方?フラワーアレンジメントに使えるハーブ

繊細な茎に可憐な花を咲かせるカラミンサは、園芸植物として人気です。近年は切り花としても流通していて、フラワーアレンジメントの添え花やグリーンとしても使われています。

今回はカラミンサの育て方と、フラワーアレンジメントに使う時の注意点などをご紹介したいと思います。

カラミンサについて

  • 植物名 カラミンサ
  • 学名 Calamintha
  • 科名 シソ科
  • 属名 トウバナ属(カラミンサ属)
  • 原産地 南ヨーロッパから地中海沿岸地域、ヒマラヤ西部に分布

カラミンサは宿根草で耐寒耐暑性がありますので、とても育てやすいハーブです。開花期は初夏から晩秋、うまく切り戻しをすると冬まで長く楽しめます。

カラミンサはカラミント、カラミンタのように呼び方がいくつかあります。
カラミンタのミンタはギリシャ語のmintheで、カラミントのミントは英語のmint。切るとミントのような香りがすることからきているようです。

カラミンサの種類

カラミンサ
写真:カラミンサ・ネペタ

育てやすさから、国内で出回っている園芸種は主に3種類のようです。

*カラミンサ・ネペタ

*カラミンサ・グランデフロラ

*カラミンサ・グランデフロラバガリエータは、グランデフロラの斑入り種です。

カラミンサの育て方

カラミンサの育て方

カラミンサは比較的簡単に育ちますので、ガーデニング初心者さんにも気軽に始められる植物です。詳しい育て方をご紹介いたしましょう。

植える場所について

鉢植え、地植えのどちらでも育ちます。

日当たりの良い所を好みます。一日中日陰の場所にはあまり向かないかもしれません。

西向きでの半日陰や、北向きでも西からか東からの光が半日ほど当たれば大丈夫だと思います。

カラミンサを植える土について

カラミンサは土質を選ばなくても育ちますが、市販の「草花用の土」を使用されると良く育ちます。

植え付ける時は苗をポットから出し、根が回っていたらほぐして、巻いている根の先を少しカットしましょう。

カラミンサの水やりについて

乾燥気味の方が良く育ちますので、水のやりすぎには注意してください。

土の表面が乾燥してから、たっぷりと水をあげるほうがよいでしょう。

カラミンサの花期と切り戻し時期

早春 枯れ枝から新芽が出るカラミンサ
写真:早春、切り戻した茎の根元から新芽を出すカラミンサ

カラミンサの開花期は約半年間ほどで、初夏から初冬まで咲き続け、長い期間楽しめるハーブです。

開花期の間に丈を1/3ほどに切り戻すと、花が次々に咲いてきます。

カラミンサの増やし方

こぼれ種でも簡単に増えていきますし、挿し木で増やすこともできます。

挿し木での増やし方は、5?10センチほどにカットしたものを数本用意して、そのまま土に植えます。

挿し木をする時期は、春から秋くらいまでが良いでしょう。真夏と冬の寒い時期は根づきにくいので避けた方が良いと思います。

カラミンサの冬越しのさせ方

耐寒性がありますので、冬場でも葉が落ちずにグリーンのままですが、切り戻しておくと春には新芽が出て良く育ちます。

冬場の切り戻しは、根元から10センチくらいでカットするとよいでしょう。

冬場での置き場所は、鉢植えの場合、霜に当たらない日向か半日向に置いておく方がよいでしょう。

カラミンサをフラワーアレンジメントに使おう

バラとカラミンサのアレンジメント
写真:右上の星形の小さな薄いピンクの花がカラミンサの花

近年、カラミンサが切り花として市場にも出回るようになってきました。フラワーアレンジにも使えるカラミンサの扱い方をお伝えしましょう。

カラミンサの扱い方の特徴

カラミンサの水揚げはとてもよい植物ですので、切り花としてアレンジに向くと思います。

オアシスや花瓶に挿す前に、水切り(たっぷり水を張ったところで茎を水の中で1~2センチカットすること)をするとよく水が上がります。オアシスには、茎の先が2?ほど挿されば大丈夫です。花瓶やビンに挿す場合は、茎の先が2?3センチ水に浸かるようにすれば、長く咲いてくれます。発根するので、発根したものを土に植えてもよいでしょう。

カラミンサをアレンジした後はどうなるの?

アレンジに入れて、夏場でも1週間~10日はきれいな状態で楽しんでいただけます。初夏や秋になると、2週間以上咲いてくれるでしょう。他のお花が枯れてしまった後はフローラルフォームから抜いて、フローラルフォームに挿して色が変わっているところをカットして、小さな花器にカラミンサだけを挿しておくとそのあとも数週間持ちますし、発根する場合もあります。土に植えてもよいですし、水耕栽培で2?3か月楽しむこともできると思います。

カラミンサは食べられますか

去痰薬や古代から強壮剤として伝承されてきた薬草だったそうですが、今では民間薬としても全く使われていないようです。乾燥させてハーブティーとして飲用できるようですが、ケトン類を含んでいるため神経系への刺激があるということで妊婦さんや幼児、持病をお持ちの方はご注意ください。

おわりに

繊細な茎と小さな可憐な花が特徴のカラミンサ。葉からさわやかな香りがするため、簡単に育つハーブとしてお庭で育てて楽しんだり、お花と合わせてアレンジメントを作って楽しんでいただけます。

自分で育てたハーブをお家に飾って、お花のある暮らしを楽しむきっかけになりましたら幸いです。

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