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【多肉植物】インテリアとしても人気の多肉植物の育て方

【多肉植物】インテリアとしても人気の多肉植物の育て方

最近花屋さんをはじめ、雑貨屋さんやカフェでも売っている多肉植物。
ぷっくりした葉や珍しい形のものなど様々です。
「お気に入りの多肉植物を購入したいけど、育て方がわからない」という方へ、
普通の植物とはちょっと違う多肉植物の育て方をご紹介します。

多肉植物とは?

写真:エケベリア

多肉植物ついて

多肉植物とは、乾燥した環境で生育し、水分を蓄えるために葉や茎、根などを肉厚になった植物の総称です。
種類が非常に多く、寒帯以外の世界各地に数千種以上あるといわれています。

多肉植物には3つの生育型がある

多肉植物には大きく分けて【春秋型】、【夏型】、【冬型】の3つの生育型があります。
種類ごとに生育期や休眠期が異なるので、それぞれに合った管理方法が必要です。
それぞれの生育特徴とおもな種類をご紹介します。

【春秋型】春と秋に生育する。生育適温は13℃?25℃。夏は生育が緩慢になるため半休眠に、冬は休眠、生育停止になる種類が多い。
主な種類:エケベリア、セダム、センペルビウム、ハオルチア、アドロミスクス、コチレドンなど

【夏型】夏に生育する。生育適温は20℃?35℃。冬は休眠、生育停止する。
主な種類:アガベ、アロエ、アデニウム、パキポディウムなど

【冬型】冬から春に生育する。生育適温は5℃?20℃、ただし5℃未満は苦手。夏は休眠期。
主な種類:コノフィツム、セネシオ、リトープスなど

多肉植物の育て方

多肉植物の土

多肉植物の土は、排水性を重視します。
市販の培養土に下記の分量で赤玉土(小粒)を混ぜたものを使用します。

・草花用培養土:赤玉土(小粒)=1:1
・サボテン多肉植物用培養土:赤玉土(小粒)=4:1

鉢の選び方

<鉢の種類>

多肉植物を育てる鉢は、鉢内の土が温まりやすいプラスチック鉢がおすすめです。
陶器や駄温鉢、テラコッタの鉢も栽培できますが、素焼きのものは乾燥が早いため、水管理に注意が必要です。

<鉢底穴>

排水が悪いと根腐れを起こすので、鉢底穴は大きなものを選びます
また、受け皿には水をためないように、水やり後はすぐに水を捨てましょう。
どうしても鉢底穴がないものを使いたい場合は、鉢底にゼオライトを敷き水やりの量を減らし、鉢の1/3以上に水がたまらないように管理します。
 *ゼオライト:多孔質の鉱物で根腐れ防止材として使用されるもの

肥料

多肉植物は砂漠や瓦礫地などの土壌養分が少ない場所で生育するため、肥料はほとんど必要ありません
また、市販の培養土には元肥が入っているものが多いため、同様にしばらくの間肥料は与えなくてよいでしょう。

施肥のポイント

・1~2年ごとの植え替え時に、緩効性肥料をひとつまみ与える
・根に肥料がつかないように注意する(根が肥料焼けを起こす)
・生育期直前や生育期に与える
・休眠期、生育緩慢期には与えない

水やり

写真:セダム’虹の玉’

多肉植物の栽培で失敗しやすいのが、水のやりすぎなどの水管理があげられます。
生育型によって水やりの時期が違うので注意が必要になります。

水やりのポイント

・土がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るぐらいしっかりと与える(受け沙汰に水をためない)
・植物に水をためないように水差しで与える
・真夏の日中は厳禁!!(お湯になって根を痛める)
・休眠期や生育緩慢期は「霧吹きを使って葉水」または「断水」する

春秋型

4?6月、9?10月(13℃?25℃):土がしっかりと乾いたら水をたっぷり与える
6月:徐々に減らす
7?9月(26℃以上):霧吹きで葉水を月に1回程度与える
11月?2月(12℃以下):霧吹きで葉水を月に1回程度与える
3月:徐々に増やす

夏型

5?9月(20℃?35℃):土がしっかりと乾いたら水をたっぷり与える
10月:徐々に減らす
11?3月:断水
4月:徐々に増やす

冬型

11?4月(5℃?20℃):土がしっかりと乾いたら水をたっぷり与える
5月:徐々に減らす
6?9月:断水(弱い種類は霧吹きで葉水を月に1回程度与える)
10月:徐々に増やす

置き場所

多肉植物を上手に育てるには、置き場所が重要です。
インテリアとして売っている店もあるため室内で育てられると思う方もいますが、多肉植物は屋外で育てた方が良いでしょう。
日光が1日6時間以上、少なくとも4時間以上当たる風通しの良い場所に置くことをお勧めいたします。。
地面に置かず、棚や台に乗せて風通しを良くします。

夏越し、冬越し

日本の夏の高湿度や冬の低温は多肉植物にダメージを与えます。夏越しと冬越しのポイントをお伝えしたいと思います。

夏越し

良い状態で夏越しさせるのに重要なことは、風通しを良くすることです。
風通しの悪い場所に置いている場合は、風通しの良い場所へ移動させるか、扇風機などを利用します。
また、強い日差しで葉焼けする品種のものは、寒冷紗を用いたり、明るい半日陰に移して光の調整をします。
春秋型や冬型の種類は夏季に休眠、生育緩慢になるので、風通しの良い半日陰に移動させます。

冬越し

5℃以下になる冬季は、日光の当たる室内に移動させます。また、屋外に簡易のビニールハウスを作って冬越しさせる方法もあります。冬季は最低でも5?10℃の温度で管理します。

植え替え

多肉植物を購入してすぐに、お気に入りの鉢に植え替えたくなりますが、環境に慣れさせるために最低でも1,2か月は我慢しましょう。無理に植え替えると植物が弱ってしまいます。

植え替え方法

・休眠期明け?生育期前半におこなう
・ポットから植物をひっぱらないようにポットをたたいて抜き取り、根鉢をほぐす
・傷んだ葉・根を取り除く
・鉢底に鉢底ネットを敷き、用土を少し入れる
・根を鉢に入れ、用土を少しずつ足す
・鉢をたたいて用土の量を均一にする
・植え替え後の水やりは排水がキレイになるまでたっぷりと

増やし方

多肉植物は「株分け」「葉挿し」「挿し芽」「胴切り」「種まき」など様々な増やし方がありますので、
種類に合った増やし方で楽しめると思います。
初心者には根がついたまま増やせる「株分け」がおすすめです。

おわりに

多肉植物は種類が多いため、育て方もそれぞれ違いますから、環境にあったお気に入りの多肉植物を見つけて楽しんでみてください。
初心者におすすめの育てやすい多肉植物は、春秋型のセダムやエケベリア、ハオルチアなどです。
これから多肉植物を育ててみたい方のご参考になりましたら幸いです。

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