コラム

季節のイベントとお花

季節のイベントとお花

季節の移り変わりとともにイベントがあり、そのイベントを華やかに盛り上げてくれるアイテムの一つにお花があります。お花とフラワーアレンジメント、そしてイベントの楽しみ方を、行事の由来を交えながらご紹介いたします。

春のイベント

ひな祭り

3月3日、女の子の健やかな成長を祝うひな祭りは、中国で行われていた「上巳(じょうし)の節句」が、日本に伝わってきたといわれています。もともとは、邪気や厄を祓うための行事で、人形に自分の邪気を移して、川に流すという「流し雛」が行われており、時代とともに流し雛に使用する人形が華やかになり、川に流すのではなく家に飾るようになり、これがやがて、ひな人形となっていきました。貴族の子ども達の間で紙の人形でおままごとをする「ひいな遊び」と合わさって、ひな祭りになったといわれています。ひな祭りは、「桃の節句」といわれることもあります。これは、中国の「上巳の節句」で桃の花が使われていたからだそうです。

母の日

母の日に贈るアレンジメント。お母さんの好きなバラをメインに。
5月の第2日曜日は、母の日。お花屋さんでアレンジメントをオーダーしたり、カーネーションを買いに行ったり、お母さんへプレゼントを贈られているのではないでしょうか。「母の日」は、1907年アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、母の追悼式でカーネーションを捧げたことから始まりました。アンナの母親であるアン・ジャービスは、南北戦争で負傷兵と敵国のケアを献身的に行ったとされています。アンナの働きかけにより、1914年、ウェストバージニア州知事が、5月の第2日曜日を母の日にすると宣言されました。

近年はカーネーションに限らず、おかあさんのお好きなお花をプレゼントされることが増えてきています。
おかあさんにどんな花が好きかと聞くと、楽しいコミニュケーションが生まれるかもしれません。

カーネーションの花言葉

赤色カーネーションの花言葉は「母の愛」
オレンジのカーネーションは、「純粋な愛」
ピンクのカーネーションは、「美しいしぐさ」「感謝」
紫のカーネーションは、「誇り」「気品」
緑色のカーネーションは、「癒し」
色によって花言葉が変わりますので、贈られる時の参考になさってください。

夏のイベント

父の日

「父の日」は、6月の第3日曜日です。母の日はカーネーション、父の日は黄色のバラを贈るって、ご存知でしたか。 1909年、ワシントン州に住むドット夫人が「母の日があって、父の日がないのは、おかしい。父の日も作ってください」と嘆願したことが始まりです。ドット夫人が小さい頃、父は軍人で召集中、母は働きながら一家を支えてきましたが、父の復員後亡くなってしまいました。その後、男手ひとつで6人兄弟を育て上げました。ドット夫人のエピソードから、父の日には赤いバラ、亡くなった父には白いバラを贈る風習が生まれました。日本で黄色いバラを贈るようになったのは、日本ファーザーズ・デイ委員会によって、“父の日には、黄色いリボンをつけた物を贈り、感謝しましょう!”というキャンペーンから、きています。黄色には、身を守るための色という言い伝えがイギリスにあり、その習慣を持ち込んだといわれています。

お盆

胡蝶蘭とテッポウユリのお供えのお花

日本で毎年、夏に行われる祖先の霊を祀る行事、お盆。お盆とは、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、故人の霊魂があの世と呼ばれる浄土からこの世(現世)に戻ってこられる期間のことを言います。
お盆の期間には、亡くなった家族やご先祖様の精霊をお迎えし供養します。早めにお墓やお仏壇のお掃除をし、お花をお供えして気持ちよくお迎えしたいものです。
お供えするお花の種類は地域によっても異なります。
近年は故人がお好きだったお花を選んだり、洋花をお供えすることも増えてきています。

プリザーブドフラワーで作られた仏花 
お仏壇にお供えするお花は、生花でと思われているかもしれませんが、最近はプリザーブドフラワーで仏花にされる方も増えてきています。
夏場は、生花が傷みやすく毎日のお水替えが大変です。上手に、生花やプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワー(造花)を使い分けてみるのも良いと思います。

関連記事 お仏壇に飾る花は決まっているの?

秋のイベント

ハロウィン

白いかぼちゃのカスペリータとバラのハロウィンアレンジ
毎年10月31日に行われ、秋のイベントとして年々人気が高まるハロウィン。ハロウィンの起源は、紀元前のケルト人が始めた習慣です。古代ケルトでは、11月1日が新年で前夜の10月31日から秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。またこの日には、先祖の霊が家族を訪ねてくると信じられていました。11月1日の万聖節(All-hallow)の前の晩に行われる「All-hallow-even」を短縮して「Halloween」と呼ばれています。

ハロウィンの時期になると、いろんなところに飾られる「かぼちゃ」なぜ、ハロウィンには、「かぼちゃ」なんでしょうか。10月31日には、霊がたくさんやってきて悪霊や魔物もうろつくので、あの世に連れていかれないように、魔除けの意味も込めて、焚火を焚いたり仮面をつけたりしていました。もともとは、カブをくり抜いて中にロウソクを立てて、火を灯していましたが、アメリカで生産量が多かった農産物のかぼちゃのランタンに変化していきました。

フラワーアレンジメントの世界でも、ハロウィンの時期になりますと、市場や花屋さんの店頭にかぼちゃが登場します。淡いオレンジ色のプッチーニ。オレンジ色のミニパンプキン。星型のギャラクシーオブスター。大玉系は、オータムオレンジ。
ちなみに、このかぼちゃ達は食用ではありませんのでご注意ください。

プチホワイトのかぼちゃグラタン

ミニカボチャで食べられるものは、白いカスペリータ、白いプチホワイト、濃いグリーンの坊ちゃんかぼちゃ。
これらはスーパーの野菜コーナーにも売っています。レンジでチンするだけで美味しく食べられます。
そのままレンジするだけでも美味しく食べられますが、中をくり抜いてグラタンにしてみました。
見た目も可愛らしく、美味しいのが嬉しいです。

冬のイベント

クリスマス

エバーグリーンとドライフルーツのナチュラルなクリスマスリース
冬の一大イベントといえば、「クリスマス」ですね。キャンドルを中央に置いたフラワーリース、簡単で手軽なスワッグ、玄関ドアを彩るエバーグリーンクリスマスリースは、常緑樹(エバーグリーン)の香りがして1カ月近く長持ちしてくれます。クリスマスカラーには、赤・緑・白・ゴールドなどがあります。これらの色には、宗教的な意味が込められています。

赤 「神の愛」「キリストの血」
ここでいうキリストの血とは、キリストが全ての人の罪をかぶって流した血のことです。そして、十字架にかけてまで人を救おうとされる「神の愛」を表しています。

緑 「力強さ」「永遠の命」
クリスマスツリーには、モミの木などの常緑樹が使われるのが一般的です。これは、冬の間も緑を保つ常緑樹(エバーグリーン)が、力強い生命力の象徴と考えられているからです。

白 「純潔」「潔白」
穢れを感じさせない純粋な白色は、純潔と雪の色を象徴しています。クリスマスの頃にちょうど降り積もる雪は、白に覆われたヨーロッパの大地を表しています。

ゴールド 「高貴」「希望」「大切さ」
ゴールドは、クリスマスツリーの頂上に飾るスターの色。スターは、キリストが生まれたときに現れたとされる「ベツレヘムの星」を模したものだそうです。キリストが誕生した時、三賢者をベツレヘムへと導いたと伝えられ
ています。

赤いリボンと唐辛子がアクセントのクリスマスリース

近年は、リボンだけのシンプルなものやドライフラワーやドライフルーツをつかったナチュラルなデザインも人気です。
あなたはどんなクリスマスリースがお好きですか?
インテリアに似合う、好みにぴったりなリースが見つかるといいですね!

お正月

お正月のアレンジ
元旦には、「年神様」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすため家庭にやってくるとされています。お花を美しく飾って、新しい年を迎えたいですね。お正月の花には、おめでたい意味合いを持つものが多いです。「明けましておめでとうございます」という言葉は、実は年明けに年神様を迎えるときのお祝いの言葉だったそうです。

松…昔から神様を待つ(マツ)や神様を祀るなどの意味合いが知られています。また、寒い時期でも常緑でいることから健康や長寿の祈願としても飾られ、神様が降りてくるための目印(依り代)の意味もあります。
竹…真っ直ぐに成長する姿と、等間隔に秩序良い節目が節操ある成長を象徴しています。最も成長が早い植物として有名です。
梅…桜などほかの花々よりも早く咲くことから開運や出世に繋がると 言われています。「高潔・節操・清純」という意味もあります。
冬の寒さに耐えて緑を保つ松と竹、そして寒い中でも最初に咲く清らかな花ということが、「松竹梅」ということです。「松竹菊」も縁起の良い組み合わせとして有名です。
菊…元々、不老長寿の薬として中国から日本へ伝わってきました。そのため、長生きの縁起物とされています。菊を飾る場合、お葬式で使う輪菊や小菊は避けましょう。
千両…寒い時期に花や実をつける貴重な植物で、その価値はお金(千両)に値するという意味で名付けられました。金銭のように大切に扱われてきた実ものです。商売繁盛や金運向上と言われています。

では、いつまでにお正月飾りや花を飾ればいいのでしょうか。

12月には、クリスマスツリーを飾っていらっしゃるところが多いと思いますので、クリスマスグッズを片付けて、12月26日ごろから遅くとも30日までには準備したいです。
ただし、29日は「二重の苦しみ」と捉えることができるので、好まれません。
31日の大晦日は、お正月までもう一晩しかないので一夜飾りといって、年神様に失礼にあたるので避けるほうが良さそうです。
お部屋は暖房が効いていますので、なるべくお花が傷まない玄関などに置いてください。

聖バレンタインデー

2月14日、バレンタインは、キリスト教のバレンタイン司祭の名前が由来になっています。3世紀のローマでは皇帝が、軍事力としての兵士に家族ができると士気が弱まると考え、結婚を禁止していました。
ところが、司祭であったバレンタインは愛し合う若者たちを哀れに思い、密かに若者たちを結婚させていました。
いつしか皇帝の知ることとなり2月14日に司祭は、処刑されてしまいます。
後世の人たちは、司祭の勇気ある行動に感動し、2月14日を「聖バレンタインデー」と呼ぶようになりました。

日本では、女性が男性に愛の告白とチョコレートを贈る日とされていますが、大切な人や日頃お世話になっている人に、感謝の気持ちをお花に託して伝える日「フラワーバレンタイン」はいかがでしょうか。

おわりに

四季のイベントに飾るお花とそのストーリを楽しんでいただけましたでしょうか。
花のある暮らしを楽しむヒントになりましたら幸いです。

 

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