アレンジメントの基礎講座

雑草と育てたバラで束ねるブーケ

雑草と育てたバラで束ねるブーケ

5月から梅雨に入る前は、新緑のとても美しい季節です。道端や空き地、公園などでふと見かける草花にも「あ、このグリーン、アレンジに使えそう」なんて思うこともよくあります。
近頃、「雑草アレンジ」というカジュアルなアレンジメントもポピュラーになってきています。今回は、近所の川沿いで育っていた可愛い雑草を摘んでブーケをつくりましたのでご紹介します。

雑草とバラを束ねたショートブーケ

雑草を使ったとは思えない、ナチュラルなショートブーケができあがりました。

使った花材をご紹介します。
<自宅のベランダで育てている花>
・バラ ”ポンポネッラ”(ピンク)
・バラ ”グリーンアイス”(白グリーン)
・メネシア (紫いろの小花)

<近所の川沿いで育っていた植物>
・ナズナ
・ヒメコバンソウ
・ヒメジョオン
・ナツヅタの葉
・つる性の植物2種

ナズナ(ぺんぺん草)

アブラナ科ナズナ属
私が子どもの頃、普通にどこにでも生えていた植物です。日本で自生しているものは大きくても30~40センチぐらいです。私の家の辺りでは「ガラガラ」と呼ばれていました。花が咲き終わって種になっているハート型の部分を少しづつ茎から下へめくって振ると”ガラガラ”と音がなります。

ヒメジョオン

キク科ムカシヨモギ属
“ハルジオン”というよく似た植物もあります。見た目では、つぼみの垂れ方でわかるそうですが・・・茎の中が、空洞ならハルジオン、空洞がないならヒメジョオン、という違いもあるそうなので、こちらは摘んだ後にヒメジョオンだとわかりました。

ヒメコバンソウ

イネ科コバンソウ属
自宅マンションの植え込みにありました。明治時代に観賞用として渡来したものが、野生化しているそうです。小さなおにぎり型の穂が可愛い。ヒメコバンソウの隣に、穂の部分が大きい”コバンソウ”という植物もありました。どちらも同じ性質で、ドライフラワーにも使われるそうです。

ナツヅタ

ブドウ科ツタ属
壁面緑化にも使われることがあるツル植物です。ナツヅタが絡まる建築物は外国のアンティークな雰囲気がして美しいと感じます。
葉にハリがあります。丈夫なのでアレンジメントにも使われ、葉柄から使っても長もちします。

残り2つの植物は名前がわかりませんが、ヘビイチゴとヘクソカズラでしょうか・・?

雑草とバラのブーケの作り方

雑草だし、気の向くままにナチュラルに! とはいえ、ブーケを作るコツをちょっと知っておくと、より一層、魅力的なブーケになります。

<手順>
1. ぺんぺん草は重ねてボリュームをだす
2. バラの空間に、メネシア、ヒメジョオン、ヒメコバンソウを入れる
3. グリーンアイスを入れる
4. つる植物をからませる
5. ナツヅタを入れて形を整える
6. 麻ひも、または防水テープで固定する。

作る時のポイントは、バインディングポイントをずれないようにするという事です。バインディングポイントとは、束ねるときに持っている茎の部分で、ここがブーケが出来上がった時の固定ポイント(結び目)となります。
また、小花や茎が細くてユラユラするものの後に、面のあるものや花の大きいものをいれると安定感がでます。

雑草を摘むときの注意

<マナーについて>
・地域の公園や河川、路上に自生している草を少量摘むのは問題はなさそうですが、気になるようでしたら管轄に聞いてみてください。また、問題がないといってもマナーを守りましょう。
・私有地での採取はその土地を管理している方に採取してもいいか伺いましょう。
・国や県・自治体が管理・指定している公園では摘んではいけません。自然保護法などの法律に触れます。

<植物について>
・すべての植物がアレンジに使えるわけではありません。摘んだ後すぐに元気がなくなり、水揚げできない植物もありました。
・季節によってはアブラムシなど虫がついている植物もあります。
・アレルギーの元になる植物もあります。
・毒性のある植物もあります。皮膚の弱い方は要注意です。

終わりに

子どもの頃、近所の田んぼや畑で、友達と一緒に色んな草をとって遊んでいたのを思い出しました。ひっつきむしをセーターにつけたり、数珠玉をいっぱい集めたり、赤黒い実(ヨウシュヤマゴボウの実)をつぶして色水を作ったり。今、雑草アレンジがポピュラーになっているのは、一種の懐古趣味なのかもしれません。あなたにも、何気なく歩いているいつもの道端に、子ども時代を思い出す草花があるかもしれませんね。その思い出とフラワーアレンジメントが合わさって和やかな気分になってもらうと嬉しいです。

山野草を使ったイギリススタイルアレンジメント

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