お花の基礎知識

【お花の基礎】切り花を長もちさせるコツ?水揚げの方法

【お花の基礎】切り花を長もちさせるコツ?水揚げの方法

買ったばかりの切り花がすぐにぐったりしてしまった、、咲く前に枯れてしまった、、、という悲しい経験がありませんか?切り花が水を吸い、シャキンと元気になる水揚げ方法をご紹介いたします。間単な茎の切り方だけで、7日?10日間は長持ちし、花の種類によっては2週間ぐらい楽しむ事ができるでしょう。
ご自宅でも簡単にできますので、花のある暮らしを長く楽しんでいただけましたら幸いです。

切り花の手入れの基本「水揚げ」

「水揚げ」とは、植物が水を吸い上げやすいようにしてあげる処理のことを言います。
茎の先を水の中で切る「水切り」がその代表例ですが、そのほかにも茎の切り方で、長持ちさせることができる方法があります。今回は、それらの方法をご紹介いたします。

水揚げの方法?水切り?

花の茎の下部を、水の中に入れたまま切ります。
花によって、斜めに切るものとまっすぐに切るものがありますので、そちらも詳しくご紹介いたします。

◇茎を斜めに切る花
バラ、カーネーション、アルストロメリア、ユリ、ラン、ルスカス、など、茎に硬さのある花材は斜めに水切りをします。斜めに切ることで断面積が広くなり、水をより吸収すると言われています。

バラの断面


◇茎を水平に切る花
ガーベラ、チューリップ、カラー、ダリア、パンジー、など、茎が柔らかい花材や、茎の中が空洞になっている花材は、茎がつぶれないように水平に切ります。

チューリップの断面

 

花の種類別水揚げの方法

花の種類によって、水揚げの方法が違うものがあります。一般的に水揚げがよくない種類の植物に、これら処理を行うと、長持ちする期間が長くなり、長く飾って楽しむことができるでしょう。
ぜひご参考になさってください。

アジサイの水揚げ方法

茎を斜めに切ったあと、中の綿をだし、さらに茎を縦に切ってから水につけます。花がしおれてきたら、同じように水揚げしてあげると2週間以上きれいな状態でもつこともあります。
活けた後、2,3日経ってしおれたら「水切り+掻き出し」をすれば復活することがほとんどです。何度も「水切り+掻き出し」を行ってもOKです。

ブルースター、ホワイトスターの水揚げ方法

斜めに切った後に白い樹液がでます。この樹液が固まると水が揚がりにくいので水の中で落とすか、流水で洗い流しましょう。お肌の弱い人は樹液に触れるとかぶれることがあるのでご注意ください。ポインセチアも白い樹液がでますので、同じように水揚げしてください。

クレマチスの水揚げ方法

水切りをした後に、ハサミの柄で茎を軽くたたきます。または、茎の表皮を1センチほど削ります。クレマチスは水が下がりやすい花ですが、しっかりと水揚げ処理をしてあげると、とても長もちする花です。

ハサミの柄で軽くたたきます。
ハサミの刃で軽く削ります。

 

処理別水揚げの方法

水揚げの方法には、もう少し広い種類の花に適用できるやり方があります。水揚げがよくなり長く咲いてくれますので、ぜひ実践してみてください。
 

手折り

キク、リンドウなど、茎が折れやすい花材に適しています。水の中で茎を折ります。水中で折らない場合は、折った後にすぐに水に浸けましょう。

茎を手で折った後はすぐに水につける

 

割る

サクラ、ミモザ、コデマリなど、枝状になっているものはハサミを十字にいれてから活けましょう。

深水

バラやクリスマスローズ、アイビーなど、水切りの後、深水につけておくとより効果的です。約1?2時間くらい、深さのある花器にたっぷりと水を入れ水切りした花を入れておきます。深水につけることで花全体に水がいき届きます。とくに少ししんなりし、元気のない花には効果的です。長い時間深水につけておくと茎にダメージになりますので、花が元気になったら、茎が5センチ位水に浸かるように入れた花瓶に移し替えてください。

水揚げの注意点

不要な葉を落とす

キクの下の葉をとっているところ

水揚げ作業がスタートして、花材に葉がたくさんついている場合、「下葉の処理」として、余分な葉は取り除きます。目安は、花瓶の水につからないところまで取るのがベストです。特に、キク科の植物は、葉が水にあたると腐りやすいので小さな葉も、水に浸かる部分は取りましょう。
また、葉の面積が大きいアジサイやシャクヤクなどは、葉から水分が蒸散しやすいので余分な葉は取り除きましょう。
バラなどトゲのある花材は手に傷がつくこともあるので、注意してハサミで切り取ります。

切り戻しの頻度と水の量

お花を活けてからも、水切りすることを切り戻しといいます。やり方はまったく水切りと同じです。
2,3日に1回は切り戻しをして、水を替えてください。
水の量は茎の先が5センチ位つかればOKです。

おわりに

今回はご家庭で手軽にできる水揚げの方法をご紹介いたしました。飾る前のひと手間で、切り花は格段に長もちしてくれます。
水揚げの方法を取り入れて、花のある暮らしを楽しんでみてくださいね!

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