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コラム

イギリスの歴史とバラ 「テューダー・ローズ」

イギリスの歴史とバラ 「テューダー・ローズ」

 高校の社会の時間、世界史で印象に残った「バラ戦争」
 ペルシア戦争、日清戦争、関ケ原の合戦…などなど、ほとんどの戦争名には地名が付けられているものが多く、また人名が使われているものもある中で「バラ」という花の名前が付けられた戦争。「バラ戦争」とは、なんて素敵なネーミングなんだと強く印象に残っていました。

薔薇戦争(ばらせんそう、英: Wars of the Roses)は、百年戦争終戦後に発生したイングランド中世封建諸侯による内乱である。共にプランタジネット家の男系傍流であるランカスター家とヨーク家の 、30年に及ぶ権力闘争である。
引用-wikipedia:薔薇戦争

 中世イングランドの貴族間による権力争いは、シェイクスピアも史劇として取り上げるほど、ドラマティックなものだったのかもしれません。そのドラマに”バラ”という言葉がつくと、戦争・内乱とはいえ、よりロマンティックに感じ、ますます興味を惹かれるのは私だけでしょうか?

テューダー朝の紋章”テューダーローズ”


 薔薇戦争の終結で、テューダー朝が樹立します。ランカスター家の赤バラにヨーク家の白バラが取り込まれたモチーフが組み合わされ、「テューダー・ローズ」が紋章となります。この紋は、テューダー朝最後の女王・エリザベス1世の肖像画にも描かれたり、現代でもイギリスの国章や、サッカーのイングランド代表のエンブレムなどにも使われています。ちなみに、日本では国章が定められていないようですが、”菊”の紋章がデザイン化されたものがパスポートなどに用いられています。

 実際に、テューダーローズという名前のバラは有りませんが、オールドローズ系の「ヨークアンドランカスター」という名前のバラがあります。白から淡いピンク~ショッキングピンクの不規則な絞り模様の可憐なバラです。その年や、環境などによって色の出方が様々らしいので、もしかしたらランカスター家とヨーク家が、バラの世界で色の出し具合を競っているのかもしれませんね!

 イギリスには多くのバラ園があり、王立のものもあります。”キューガーデン”はユネスコの世界遺産にも登録されている植物園です。イギリスの歴史的背景に大いにかかわってきた「バラ」。イギリスには2度訪れたことがありますが、フラワーアレンジメントに出会う前でした。次に訪れる機会があれば、中世イギリスに思いを馳せながらテューダーローズを探してみたいなと思います。

千草美樹
FWJ西宮香櫨園校”Atelier Cheer”を主宰しています。
フラワーアレンジメントが、暮らしを彩る身近なツールであること、お花のある空間があることのよろこび、お花に触れる時の楽しみを伝えていきたいと思っています。
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