2019年5月19日に第2回目の作品展を開催されたアトリエジューン。今年のテーマは「和バラを使った会場装花」でした。
イギリスの片田舎のようなインテリアのアトリエと、2階の暮らしのスペースも開放し、5種類のバラをふんだんに使用したイギリススタイルアレンジメントで、素敵な装花が施されていました。
前日の18日、FWJ事務局がアレンジ制作の場面の撮影と作品展に関するインタビューをさせていただいたので、その様子をお伝えします。
フラワーアレンジメントスクールアトリエジューンを主宰する一般社団法人Flower Works Japanの石井純子先生が2019年5月に開催した作品展の制作ムービーです。
石井先生インタビュー
2回目の作品展開催にあたっての思いや、作品展を開くまでの道のりなどを石井先生にインタビューさせていただきました。
和バラで飾られたアトリエ! 和バラにこだわった理由
- FWJ
- 今回のテーマは「和バラを使った会場装花」でしたが、和バラとはどういったものか教えていただけますか?
- 石井
- 滋賀県のバラ農園Rose Farm KEIJI の國枝啓司さんが作り出すオリジナル品種を和バラと呼びます。
品種名も和名がつけられていて、見た目も繊細。色もパステルカラーの淡い色など、日本人好みの色が多いように思います。 - FWJ
- 和バラでの装花にこだわられた理由はずばり?
- 石井
- 一般のお花屋さんで見かけることがあまりない希少なもので、あったとしても高価ですので普段なかなか使うことができません。
作品展は特別ですので生徒さんたちに使っていただきたい、と思い今回は和バラを使った会場装花にしました。 - 和バラに加えて、今年の新品種【アヴェニール】(バラ)も使いました。色合いが和バラにピッタリで、以前レッスンで使用して生徒さんたちにとても好評だったので。
繊細な和バラに合わせて、グリーンはタラスピと利休草を使っています。イギリススタイルの特徴である、グリーンをふんだんに使った伸びやかでナチュラルな雰囲気がでていると思います。 - FWJ
- お花を仕入れる時に先生が一番気を付けていることって何ですか?
- 石井
- 生徒さんのことを一番に考えていますね。喜んでくれるかな、今日来てくれる生徒さんはこういう色味が好きだなって、来てくれる生徒さんの好みを考えながら仕入れることが多いです。
私は人に喜んでもらわないと、仕事をしている意味がないと思っています。今年は、初めて作品展に出展される生徒さんが2人と、レベルアップしている生徒さんたちがいます。
生徒さん一人ひとりが何を求めているのかを考えながら、アトリエジューンらしい作品展を目指しました。
作品展はどうやったら開催することができる?
- FWJ
- 今回で2回目ということですが、最初の作品展はどのようにして開催したのですか?
- 石井
- アトリエフィーズ(本校)の作品展に毎年出展させていただいていました。「いつか自分の教室でも作品展ができればいいな」という思いはずっと持っていました。
教室を開校してからは、生徒さんと一緒に出展させていただきました。その時に会場装花の楽しさを体感され、「チームアトリエジューンでも作品展を開きましょう!」 と生徒さんから言ってくださいました。
わたし一人が作品展を開きたい!と思っていても、生徒さんたちもそう思っていなければできません。ですから生徒さんからの声は大きかったですね。 - FWJ
- 初めての作品展は開校して何年目のことでした?
- 石井
- 8年目でした。谷川先生が経営されているアトリエフィーズの作品展を見ていると、何十人も参加してくれないと作品展はできないと思っていました。
本当にできるかな?と悩んだこともあったんですけど、生徒さんが「作品展を開きましょう!」と言ってくれたから、出来る範囲でやってみようと思えました。すごくありがたかったです。 - FWJ
- 作品展を開きたい気持ちと生徒さんの声があれば人数は関係ないということですね。
- 石井
- 協力してくれる生徒さんがいてくれたら、人数は少なくてもできると思います。第1回の作品展に出展してくださったのは6人でした。
一人で複数出展された生徒さんがいらっしゃったのと、私自身も何点かアレンジしましたので華やかな作品展がになりました。
フラワーワークスジャパンの先生方がアトリエジューンの作品展を見て、「自分にもできるかも!」と思ってもらえたらうれしいです。
作品展を開きたければ現場を知るべし
- 石井
- 作品展当日、生徒さんがお茶出しとかご案内を自主的に手伝ってくれました。
今日1日ありがとうと声をかけたら、「いろいろ勉強になりました。将来作品展を開催する時の参考になりました。」と笑顔で言ってくれました。
私も先生のところで作品展のお手伝いさせてもらっていたので、準備から当日の流れが自然に分かるようになってましたし、その中からいろいろ学ばせていただきました。
そういう経験があるからこそ、すんなり出来たのだと思います。だから私の生徒さんたちも何か学んでもらえたとしたら、とても嬉しいです。 - FWJ
- 作品展ではお花の技術以上のことが学べる、ということですね
- 石井
- そうですね!お茶出しも、ただお茶だして終わりじゃなくて、ご来場くださった方々にお花の説明をしたり、お話したり、人への対応の仕方も勉強になりました。
他にも学べることはいっぱいあると思います。
これは作品展に限った話ではなく、私はお花の技術、色合わせ、ライフスタイルなども谷川先生から多くのことを学ばせてもらっています。
自分が素敵だと思った人から影響を受けて学ぶということは大事だと思います。 - FWJ
- FWJ作品展を開くにあたって大変なことってありましたか?
- 石井
- 初めての作品展の時は、開催して誰も見に来てくれなかったらどうしようという心配がありました。
一生懸命アレンジされた生徒さんたちの作品を誰にも見てもらえなかったら、生徒さんたちに申し訳ないという気持ちがありました。
谷川先生が作品展の時同じようなことを仰っていたのを思い出したのですが、私も主催者になってみて初めてわかりました。
だからこそ応援してくれる生徒さん達や、見に来て下さる人たちへの有難みや感謝の気持ちが一層強くなります。 - FWJ
- 誰も見に来てくれなかったらどうしようという不安を解消する為に何かしましたか?
- 石井
- ブログやフェイスブック等のSNSで告知したりしましたね。少しレッスンから離れいている生徒さんに声をかけたり。
結果的に本当にいろんな方に来ていただいて有難いなと思いました。 - FWJ
- やりたいことがあるけど、怖くて思うように動けない。石井先生ならそんなときどうしますか?
- 石井
- 私は怖いと思ったときは、いろんな人に話したり会ったりしています。大丈夫!あなたなら出来るよって応援してくれる人から元気をもらっています。
自分のやりたいことを既にやっていて、成功している人に話を聞くのもいいですね。
何より、行動することが大切ですよね。ノートに夢を書いでも、行動しなきゃ何も変わらないのだから。目標を決めたなら、小さなことでもいいから何かひとつ始めてみる。
花仕事をしたいなら、花を買って飾ってみたり、アレンジ作れるようになりたいなら練習する。
行動したら環境が変わります。自分を応援してくれる人が現れたり、必要なコトが手に入ったり。だから、怖い気持ちを乗り越えてみて!
夢を叶えるには行動あるのみ!
アトリエジューン2019作品展ギャラリー
一般社団法人Flower Works Japan事務局兼編集部です。
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